四国大学        藍の家 研究室
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藍の栽培                                       栽培基礎研究
1)種まき
・まき時期  3月下旬から4月上旬
・まき床を作って、種をばら蒔きにして苗を育てる方法と、種まきラグ箱にたねを5〜6粒ずつまく方法があります。 育苗箱でも苗を作ります。
・発芽に7日〜9日、種まきから30日〜40日で植え付けようの苗になります。
・まき床の苗取りは、前日に充分水をやり床を柔らかくしてから、苗を手で抜き取ります。手で握れるくらいの適当な束にします。
・管理は、水やりに注意して、乾かさないように十分潅水する。  
2)植え付けと畑の準備
・よく耕運し、有機質肥料や化学肥料を入れてよく耕運する。
    1アール当たり、有機質肥料(堆肥100s〜300s程度)
            化学肥料(化成48号14s〜16s程度)

・植え付けのうね幅は、60p前後として、苗と苗の間隔は20pから25p程度とする。プラグ苗は15p〜20p程度とする。
・植え付けは5本から6本を一まとめにして植える。
・植え付け後、十分に水をかけ、枯れないようにする。  
 

3)管理
・根寄せ・・植え付けて活着すると、株の根本に土を寄せる。
      雑草の防止。

・除草作業・こまめに草を抜き取り生長を助ける。
・肥料・・・最初に元肥を施す。
      根寄せ時に追肥料
      1アール
(10b×10b)の面積で化学肥料
          (化成48号10キロ程度)


4)害虫の防除   
・植え付け時・・・「アブラムシ」などが生育の初期に発生するので、オルトラン粒剤を散布する。

・幼虫の駆除・・6月7月になるといろいろな幼虫が発生をする。小面積であれば手で取り除けばよい。面積が多い場合は適当な殺虫剤を散布し防除する。5)葉藍の収穫
手刈りの場合
のこぎりがまで根本から刈り取る。握れるほどの適当なたばにしてひもでくくるにする。
乾燥は、ひもでつるしたり、庭に広げたりして乾燥をさせる。ある程度乾燥したら、軸(茎)から葉をたたいてとる。それをさらに乾かして乾燥葉藍を作る。

5)手刈りから機械選別の場合
手刈りしたものを、機械のカッターで切断し、大型の扇風機で茎と葉をより分けて、葉のみを天日乾燥する。1日で乾燥葉藍ができあがる。

手刈りから機械選別の場合
手刈りしたものを、機械のカッターで切断し、大型の扇風機で茎と葉をより分けて、葉のみを天日乾燥する。1日で乾燥葉藍ができあがる。

6)2番刈りの準備
・刈り取った後、雑草等を取り除き、化成48号(5s程度)施し、土を耕し株元へ土を寄せる。
・1ヶ月から40日程度で刈り取りができるまでに生長をする。
  適当に防除と除草などの管理を行う。

・ 刈り取りの要領は1番刈りと同じです。
7)藍の種の採取
2番刈り後の藍をそのままにしておくと、刈り取った株からさらに生長をして枝葉を付けてくる。10月にはいると赤や白の花を付けはじめる。花が終わると実がつき始める。花の咲き始めと終わりには幅があるので花が終わり実が熟しているのを見極めて刈り取る。早く咲いたものは刈り取りの時に実(種子)が落ちてしまうがしかたがない。
刈り取ったものを「むしろ」などに広げ乾燥をさせる。乾燥したら手でもみながら、種子だけを集める。さらに乾かしビンなどに入れて保存する。

*藍の種は、前年に収穫した種を使用するようにする。古くなると発芽率が極端に低下する。