四国大学  藍の家 研究室
        トップページ 

     仕込み分量

   (1.5石(270ℓ)瓶建て)

初日
    すくも             20kg
    消石灰 元石   500g
    清酒            1260cc
    灰汁             180ℓ

中石の頃
    消石灰 中石   300g
    ふすま           200g

止石の頃
    消石灰 止石   200g
    灰汁     容器の口まで


      発酵経過

1.1日目 仕込み直後
液面は茶褐色で泡状の浮遊物がある。
アンモニア臭がする。
液温は40~50℃,初発pHは11.50~12.00程度
2.2日目 仕込み翌日
浮遊物が沈殿し,液はさらりとしている。
次第に発酵が進みアンモニア臭がきつくなってくる。
発酵が進む → pHが下がる


     仕込み方法

1.すくもをよく砕いて容器に入れる。

2.灰汁を熱して(40~50℃)容器に入れよく混ぜる。

3.消石灰(元石)を入れる。

4.清酒を入れる。

5.容器の6~8分目まで温湯を入れる。

6.よく撹拌して仕込み完了。

中石の頃
1.消石灰(中石)を入れる。

2.ふすまを流し込める程度の水で練る。

3.ふすまを火に掛け粘りがでるまで炊く。

4.人肌程度に冷まして藍に入れる。

5.よく撹拌する。

3.3~4日目 中石投入の頃
液面に紫金色の斑点が現れる。撹拌すると緑色の泡が立つ。
pHが10.5~10.3前後になる頃中石を投入し,ふすまも加える。pHが12.00近くまで上昇する。
ふすま → 藍還元菌の栄養補給
中石 → 過度の発酵による腐敗を防ぐ
4.6~7日目 止石投入の頃
中石投入により発酵は一段と活性化し,液面は紫金色の膜に覆われる。
撹拌すると粘りのある緑色の泡が立ち再酸化して青くなる。
更にpHが低下する兆しがあれば止石を投入し,灰汁で嵩上げをする。
5.発酵完了
遠心に撹拌すると紫金色のギンギラとした泡の集合「藍の華」が浮かぶ。
建ち上がりのpHは11.50前後である。嵩上げ後1~2日して染色を開始する。
仕込みから建ち上がりまでは朝夕2回その後は少なくとも1日1回は撹拌してpH10.50~11.00の範囲を保持するよう灰汁・消石灰等で調整する。