スポーツ救護ボランティア
看護学科の特色ある取り組みとして「スポーツ救護ボランティア研修」を令和2年度よりスタートさせました。この研修では、スポーツ現場で多い捻挫・打撲・骨折や熱中症、緊急対応が必要な心停止などに関する知識を学び、また三角巾やテーピング、骨折の固定方法などを学生同士で行うことで、より実践的な知識や技術の習得を目指しています。身体やスポーツによるケガの知識を問う検定試験である「スポーツ医学検定」が令和3年度から本学でも受検できるようになったため、研修に参加する学生の目標の1つになっています。研修には1年生から4年生までのスポーツ救護に関心のある学生が集まっているため、学生同士が学年を超えて交流する機会にもなっています。新型コロナウイルスの蔓延により多くのスポーツイベントが中止になっていますが、研修を修了した学生は、とくしまマラソンなどのスポーツイベントに救護ボランティアとして参加できる日を心待ちにしています。
語学・国際看護研修プログラム
University of Southern Queensland
国際看護研修 in Australia
看護学部看護学科は、海外の医療や看護に興味と関心を持ち、そこで生活する人々の文化の違いを知ることによって、多様性を受けとめる柔軟な思考ができる看護職者を育てたいと考えています。令和4年度に初めて【看護短期研修】を実施し、令和5年9月に第2回を実施しました。 クイーンズランド州の標準時は日本標準時+1時間です。
【研修先】
Union Institute of Language UIL USQと提携している語学学校で、英語研修を行います。
University of Southern Queensland:USQ オーストラリア、クイーンズランド州に位置する公立大学です。100 カ国以上から留学生を受け入れており、留学生比率は20%を越えています。
Mater Hospital クイーンズランド州最大の総合病院です。助産師及び看護師資格を持つ教育担当者が病院を案内してくれました。助産師課程の学生と交流の時間を持つことができました。
【主な内容】
- ①語学研修(ホストファミリーとの日常会話、看護英語など)
- ②USQ キャンパス見学、看護学部教員指導による演習体験、看護学部生との交流
- ③Mater Hospital 見学 (学生の演習室、産科病棟等)
【日程】
令和5年9月10日~9月22日
【参加学生】
2年生21名
近年の少子高齢化による人口減少から、労働力人口が減少し、政府は一部の職業分野において外国人労働者の受け入れを容認しています。そのため、近い将来、本学実習先や卒業生の就職先に外国人が患者として、あるいはスタッフとしてやってくることが予想され、関東や関西の医療機関ではすでに実際に起こっていることです。看護職者には、人々を広く理解するために、様々な国や地域で暮らしている人々の状況を自分の目で具体的に確かめながら学びを深める取り組みが求められています。
そこで、オーストラリアの University of Southern Queensland(USQ) における短期看護研修を計画しました。
本学の看護学部看護学科の計画の特徴は、単に英会話の体験だけでなく、訪問した国の公衆衛生や医療体制などの理解やそれぞれの施設を訪問して、看護や医療を学んでいる学生とも交流をするように考えていることです。新型コロナウイルス感染症に対する安全対策が完了したら、すぐにでも実行したいと学生は準備をしています。
実施日時は、2年次終了後の春季休業中の2週間を考えています。現在ある語学の講義以外に留学希望者に特別授業を実施し、準備します(2年次後期)。
Transnational Nursing Program at University of Southern Queensland Australia
March 19 to 31, 2023
第1回目の国際看護研修をオーストラリアのSouthern Queensland大学で行いました。
【目的】
- 1.国際看護研修を通じて、グローバルな感覚を身につけ、将来グローバル化が進む社会で活躍できる看護職者を目指す。
- 2.英語のレッスンやホームステイを通して、英語のコミュニケーション能力を高め、オーストラリアの生活や文化を学ぶ。
- 3.多文化共生社会のオーストラリアの医療に関する研修や現地の医療施設の見学を通して、日本とオーストラリアの医療や看護を比較する。
Brisbane(ブリズベン)の街並 Southbank. Parklands.
大学の前で
【参加者】
2年次生9名、3年次生9名、合計18名。
【主な体験内容】
English Class | Orientation, self-introduction |
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Aussie Culture, Food tasting | |
Introduction into Indigenous Culture | |
English for Nursing | |
Excursion | Visit Lone Pine Koala Sanctuary, take a ferry along the Brisbane River and see the City from the water and visit Queen St Mall in Brisbane. |
Uni SQ Springfield Campus tour QLD Museum. | |
Gold Coast tour. | |
Visit the Uni SQ Toowoomba campus and the Nursing faculty. | |
Undertake a Nursing workshop and conversation class with Nursing students. | |
Ipswich Campus Tour. | |
Birth suite tour. | |
Visit to the Environmental Education Center in Ipswich. |
Visit Lone Pine Koala Sanctuary
Introduction into Indigenous Cultureの研修
Aussie Cultureの理解のために、アボリジニアートを体験
看護学部のラボで、感染症の原因を見つける実験や血液型の確認を体験
看護学生の方と日本とオーストリアの違いについて意見交換
シミュレーションモデル人形を用いて、バイタルサインの体験や皮下注射、点滴の仕方などを体験
学生GP(Good Practice)活動
① 次世代ナイチンゲールプロジェクト~入浴を科学する~
四国大学では学生が自主的に取り組む教育研究、課外活動等を支援する制度(学生GP)があります。看護学部でも、現在山口准教授の支援のもと、【次世代ナイチンゲールプロジェクト~入浴を科学する~】を実施しています。
このプロジェクトでは入浴前後の身体の変化を超音波ドプラー血流測定装置やサーモグラフィーカメラ等で測定し、実験を通して入浴による死亡事故を減らすことを目的にしています。現在14名の学生が、この取り組みに参加しており、その成果をゼミや看護研究発表会で発表しています。今後は学会でも発表できるようトレーニングを積んでいます。
みんなが和気あいあいと
ゼミ発表後(お疲れ様でした)
ドプラ装置にて血流データ測定(入浴中)
学会発表等(今回は支援教員が代理で学会発表)
② 徳島と世界を繋ぐ看護学生と留学生の防災活動
災害時、外国人は、言葉の壁により災害に関する情報を入手できなかったり、救急対応に困難を感じていることが明らかになっています。本学も多数の留学生が在籍しています。看護学生が防災教育や災害看護で学習したことを生かし、留学生を支援していきたいと考えました。看護学生が留学生と共に自身の生命と健康を守ることができるように一緒に考えていくプロジェクトです。
実際の活動は、新型コロナ感染症の蔓延で実施できず、次年度に延期されました。
交流会
1年生後期の「キャリア形成入門」の科目において、クラスメイトとの交流によって、自分にとっての自分、社会の中での自分を見つめ、看護職としての自分の人生について考えます。
また、クラス終盤に開催する卒業後社会で活躍している先輩方との交流会は、看護師、助産師、保健師、養護教諭、として働く現場の様子ややりがいを聴き、看護を学ぶ意欲を高める良い機会となっています。
研修旅行
地域医療関係施設研修
四国大学看護学部では、地域の健康を守り、その向上に情熱を傾ける未来の看護師を育成することが使命の1つとして考えています。この目標を達成するために、看護学部では、実際の医療現場へ赴き、多彩な専門家から直接学び、実践的な知識を深める機会として、地域医療関係施設研修を企画しています。この研修プログラムは、徳島県の息をのむような自然美と豊かな文化が織りなす南部や西部地域に特に焦点を当てています。これらの地域で求められる特有の医療ニーズに応えるために奮闘する医療施設の先進的な取り組みに触れることで、地域医療のリアルな現状と直面する課題を肌で感じることができます。この貴重な体験を通じて、地域社会の健康を支え、向上させることに貢献できる真のプロフェッショナルとしての確かな基盤を築いていきます。
地域医療関係施設研修は3年次の年度末に開催されました。コロナ禍の今回は、総合病院の災害対策と在宅医療、診療所のへき地医療に対する取り組みについて医療職種の皆様より遠隔講義を頂戴し、徳島県地域医療における現状と課題について多くの学生が理解できました。また、就職活動前に地域医療に触れる機会になりました。地域医療施設の皆様へ感謝申し上げます。
国際交流活動
多様な価値観を理解し柔軟な思考ができるような看護師になるために、本学の留学生と異文化コミュニケーションを行っています。バングラデシュ、ネパール、インドネシア、中国、ベトナム等の留学生に日本の生活で戸惑ったことを質問したり、食習慣や冠婚葬祭等の風習の違い、各国の医療福祉制度等のテーマで少人数グループにわかれて、ディスカッションを行いました。
<掲載許可を得ています>
徳島市男女共同参画社会の創造を目指す啓発イベントに
パネリストとして参加
2021フェスティバルあい ミニイベント
~「だれもが人として心豊に生きることができる男女共同参画社会の創造」を目指して~
日時:令和3年11月13日(土)
場所:アミコビル内 シビックセンター活動室
内容
四国大学看護学部看護学科2年生8名小島莉子さん、市原優美華さん、稲井愛己さん、馬見恵理子さん、上橋知沙さん、衣巻美咲さん、木下真歩さん、白木美涼さんは、徳島市男女共同参画社会の創造を目指す啓発イベントで、1年生の時に受講した女性学でのグループ学習をもとに「新型コロナウイルス感染症に伴うDVの現状」というテーマで発表を行いました。
第5次男女共同参画基本計画の中で、暴力は自己肯定感や自尊感情を失わせるなど、心への影響も大きく、その後の人生に大きな支障をきたすなど深刻な問題であると述べられていることから、暴力根絶にはジェンダーに対する理解を深め、社会における男女間の格差是正及び意識改革が重要であり、学生としてジェンダーについての理解を深めていくことが大切だと、今後の課題についても発表しました。
看護者は、病院や地域、そしてこれから妊娠・出産・子どもを育てていく若者への教育などにも携わる専門職です。四国大学で学ぶ学生が、大学内だけの学びにとどまらず、さらに学びを活かして“男性・女性・LGBTQにとらわれることのない皆が活躍できる社会”へつなげていく人材へと、育っていってくれていることを、大変嬉しく思います。
(女性学担当:母性・助産学領域 永吉 円)
活動写真
教育研究のご紹介
四国大学の融合研究所では学部を超えた教育・研究が行われています。
その一つをご紹介。
令和4年度次世代ICT教育開発研究会の活動です。
メタバースを体験し教育医療の現場における活動を模索中。
児童学科の奥村教授よりご指導受け、まずは教員間で体験。
課外授業の様子
四国大学看護学部では、課外授業として「スポーツ救護」のプログラムを設けております。看護学部教員(整形外科医や循環器を専門とする看護師)が身体の構造やスポーツ医学について解説し、救急時の搬送法、外傷の処置、心肺蘇生などを実習します。また「スポーツ医学検定(1~3級)」を団体受検し、学生たちのモチベーション向上に役立っております。
これからの看護職は、社会に広く出て病院でも病院外でも活躍できる存在になって欲しいと思います。四国大学には「とくしまマラソン」や「県陸上競技協会(2022年はインターハイ)」などから看護学部学生の派遣要請があり、スポーツ救護実践の場として地域貢献もしております。
芳藍祭
大腸がん・乳がん・肺がんについて原因や予防方法についてポスター展示を行いました。ポスターを見ると答えられるクイズを作成し、楽しみながら内容を理解してもらえるよう工夫しました。がん検診についてはリーフレットを作成し配布しました。AWAがん対策募金との共催では、身近な人にがん検診を勧めるハガキを書くコーナーを設置し、メッセージを添えて送るハガキ作成を来場者に呼びかけました。また防災に対する意識を高めるため、災害への備えについてポスターを展示し、避難所で使用できるダンボールベッドやトイレの体験コーナーを設けました。2日間で630人余りの来場者があり、がん検診については、自分自身が受けようと思った、家族や友人に勧めようと思ったと回答した人の割合がどちらも約9割と関心を示していただくことができました。防災コーナーでは、「自宅での備えを再確認しようと思った」、「段ボールベッドが意外と頑丈であった」などのご意見をいただき、災害時の備えについて考えていただく機会となったと思います。看護学科の学生がポスター作成をはじめ展示ブースの設営、呼びかけなど一致団結して取り組み、多くの方の来場により盛況を収めることができました。
令和4年度芳藍祭
日程:令和4年11月12日(土)・13日(日)
場所:四国大学 A館ロビー
【イベント内容】
四国大学 大学祭「芳藍祭」では、がん検診の必要性について関心をもってもらうため、看護学部の学生が、乳がん・大腸がん・肺がんの原因や症状、検査・治療方法、予防方法やセルフチェックの方法について、ポスター展示とがん検診の種類や対象者、肺がんの早期発見や予防等については、リーフレットを作成し配布しました。
看護学部2年生・1年生を中心に運営し、2日間の来場者の総数は303名でした。アンケートの結果、95%以上から、「がん検診を受けようと思った」「家族や友人にがん検診を勧めたい」との回答が得られました。学内審査の結果、“感動賞”を受賞しました。おめでとう!
令和4年度 ホームカミング2022
本学看護学部を卒業した既卒生が参加してくれました。
卒業したばかりの方から第1期生の方まで臨床現場や教育現場で活躍しています。
ウェルカムセレモニーのあと交流会を行い、学年を超えて仕事ことを相談!?しました。
マスク着用でしたが懐かしい皆さまです。